2025.06.26
大分県・O-Link・JVOADによる被災者支援等に関する連携協定締結式が挙行されました
この度、私たち「おおいた災害支援つなぐネットワーク(O-Link)」は、大分県、そして認定NPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(以下、JVOADという)との三者で、「被災者支援等に関する連携協定」を締結いたしました。
2025年6月25日(水)、大分県庁にて執り行われた締結式には、大分県知事 佐藤樹一郎様、JVOAD事務局長 明城徹也様にご出席いただき、調印を行いました。

(左)O-Link代表理事 山下茎三、(中央)大分県知事 佐藤樹一郎様、(右)JVOAD事務局長 明城徹也様

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■ なぜ、今この連携が必要なのか
近年、全国各地で自然災害が激甚化・多様化しており、ここ大分県においても、いつ、どこで大規模な災害が発生してもおかしくない状況です。
ひとたび災害が発生すれば、その被害は広範囲に及び、被災された方々のニーズも多様化・複雑化します。そのような状況下で、一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな支援を迅速に届けるためには、行政、NPO・ボランティア、企業、地域住民といった多様な主体が、それぞれの強みを活かし、円滑に連携・協働できる体制を「平時」から構築しておくことが不可欠です。
私たちO-Linkは、こうした多様な支援の担い手をつなぐ「災害中間支援組織」として、この度設立されました。そして、今回の三者協定は、その活動を本格化させ、大分県全体の災害対応力を向上させるための重要な一歩となります。
■ 協定の主な内容
この協定に基づき、平時と災害時、それぞれのフェーズにおいて、三者が緊密に連携し、以下の取り組みを進めてまいります。
【平時からの取り組み】
・災害支援に関する情報共有、意見交換
・共同での研修や訓練の実施による、災害対応人材の育成
・県民への防災・減災思想の普及啓発
【災害時の連携】
・被災者支援に関するニーズや支援状況の迅速な共有
・ボランティアの円滑な受け入れや活動調整
・支援物資の調達・供給に関する協力
・その他、三者が必要と認める事項
■ 各代表からのメッセージ(一部抜粋)
締結式では、各代表から本協定にかける力強いメッセージが述べられました。
・大分県知事 佐藤樹一郎 様
「災害時に県民の皆様の命と暮らしを守るためには、行政の力だけでは限界がある。県内の支援団体を束ねるO-Link、そして全国的な知見とネットワークを持つJVOADとの連携は大変心強く、県民の安全・安心の大きな支えとなることを確信している。」
・JVOAD 事務局長 明城徹也 様
「平時から顔の見える関係を築き、共に訓練を重ねることが、発災時の迅速な連携につながる。これまでの全国での支援経験を活かし、O-Linkの活動を全力でサポートし、大分県の防災力向上に貢献したい。」
・おおいた災害支援つなぐネットワーク(O-Link) 代表理事 山下 茎三
「本日、この協定を締結できたことを大変嬉しく思います。私たちは、県内各地で活動するNPOやボランティア、企業、社協など、様々な団体をつなぐハブとなり、誰一人取り残さない、大分らしい温かい支援体制の構築を目指します。皆様のご指導、ご協力をお願いいたします。」
■ 今後に向けて
O-Linkは、この協定を基盤とし、県内の多様な皆様とのネットワークを一層強化してまいります。そして、平時からの備えを固め、万が一の災害時には、被災された方々に寄り添い、一日も早い生活再建を支えることができるよう、全力で活動に取り組む所存です。
今後とも、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。